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製造

2014年入社

E・A

和菓子のおいしさを、最大限にお伝えするために。

東京工場製造課では主に生菓子・焼き菓子を製造しています。私はその中で生菓子を担当しており、日々、四季折々の生菓子を手作業でおつくりしています。
春は桜、秋は紅葉など、和菓子は日本の四季を映したものが多くあります。また、和菓子は「五感の総合芸術」とも言われ、味覚や視覚(見た目)だけでなく、聴覚(菓銘の響き)、嗅覚(香り)、触覚(菓子を切った感覚、舌触りなど)という五感のすべてで楽しめることも和菓子の特徴です。

製造部門の多くの社員は、入社以前に製菓の経験はありません。私自身も製菓経験はありませんでしたが、ものづくりの仕事に携わりたいとの思いから虎屋への入社を決めました。入社当初は使用する餡の準備や饅頭を蒸す作業などを経験し、そこから年数と練習を重ね、少しずつ担当できる業務が増え、現在は多くの生菓子の製造に携わっています。できなかったことができるようになるのは嬉しいですし、自身で納得できる和菓子をつくれたときは、やりがいも感じます。

また製造部門は和菓子製造が主な仕事ですが、それだけではありません。和菓子を製造するためには原材料や道具が必要です。私は現在、和菓子づくりには欠かせない餡の発注管理を行なっています。日々どの種類の餡をどのくらい使用するかを計算し、必要量を製餡を行なう御殿場工場の担当に発注します。在庫がなくなってしまってはお客様に多大なるご迷惑をおかけしてしまいますし、発注し過ぎると、期限内に使い切れない可能性もあります。日々どれくらいの量の餡が使用されているか細かく管理しなければならず、責任の大きい仕事ですが、同時に充実感も感じています。

一つひとつの生菓子は決して安価なものではありません。私の携わる製造の仕事は、和菓子のおいしさや美しさといった価値に直結します。お客様に、買って良かったと喜んでいただけるよう、これからも経営理念である「おいしい和菓子を喜んで召し上がって頂く」を胸に、おいしい和菓子を安全に真剣におつくりしていきたいと思います。
  • 虎屋には木型が約3000丁あり、一つひとつが大切な財産です。

  • きんとんのそぼろは柔らかいため、力加減に気を付けて潰れないよう丁寧につけています。

  • 「きれい」、「おいしそう」と思っていただけるよう日々努力は欠かせません。(左下)菊の雨(右上)寒紅梅(右下)主草

  • おいしい和菓子をお客様にお届けするために、菓子製造だけではなく事務作業も行ないます(餡の発注管理業務の様子)。

一日の流れ

7:30
器具類の確認
8:00
生菓子製造
10:00
翌日分の仕込み
11:45
昼休み
12:30
特注商品製造・翌日準備
15:15
休憩
15:30
清掃
16:00
終業
※午前中にも適宜15分程の休憩があります。